反社チェックのやり方を徹底解説|調査方法や判明時の対処法、おすすめツールまでを紹介

更新日:2025/12/9

執筆者:back check magazine 編集部

バッググラウンドチェック

企業コンプライアンスの強化が求められる現代において、反社会的勢力との関わりを排除することは企業にとって大きな課題となっています。暴力団排除条例により、取引先や採用候補者の反社チェックは企業の法的義務となっており、もし違反すれば社会的信用を失うことに直結します。

しかし、実際に反社チェックを実施しようとしても「具体的にどうやって調べればいいのか」「どこまで調査すれば十分なのか」と悩む人事担当者も多いです。特に採用活動においては、候補者の素性を確認し、入社後のトラブルを未然に防ぐことが求められます。

本記事では、反社チェックの基本的な定義から、具体的な調査方法を4つのステップで解説します。自社で反社チェック体制を構築したい人事担当者の方々に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

反社チェックとは?基本の定義と必要性

反社チェックの重要性が高まる中、その基本的な定義と実施が求められる背景を正しく理解することが重要です。

ここでは反社チェックの本質と、企業が直面するリスクについて詳しく解説します。

反社チェックの定義

反社チェックとは、企業が取引先企業や関係会社、あるいは自社の役員・従業員・主要株主などのステークホルダーに、反社会的勢力に属する人物がいないか確認する作業のことです。

反社会的勢力(反社)とは、暴力や詐欺的手法によって経済的利益を追求する集団・個人の総称です。具体的には暴力団やそのフロント企業、総会屋、半グレ集団などが含まれます。

企業が反社と関係を持たないことを確認する反社チェックは、コンプライアンス(法令順守)上必須の取り組みとなっています。特に契約締結前や採用前に相手が反社でないことを見極め、自社の信用失墜や法的リスクを未然に防ぐことが求められます。

近年では下請け企業やフリーランスとの契約時にも反社チェックが必要とされるケースが増えており、中小企業であっても反社チェックの実施が欠かせません。

関連記事:反社チェックとは?反社チェックの目的と必要性、実施方法を解説

反社チェックが法的義務となった背景

反社チェックの実施は事実上企業の法的義務となっています。その背景には、1990年代以降の反社会的勢力排除の法整備があります。

1991年に暴力団対策法(※1)が施行され、2007年には政府の指針「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(※2)が示されました。この指針により、企業に対し組織的な対応や反社との関係遮断が求められるようになったのです。

そして2011年までに全国すべての都道府県で暴力団排除条例(※3)が施行され、企業は取引相手が反社でないことの確認や、契約書への暴力団排除条項の挿入が求められるようになりました。

このような法令や政府指針により、企業は取引相手や採用者が反社でないかチェックする社会的責務を負うに至ったのです。

※1 参考:暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律|e-Gov 法令検索(取得日 2025年12月9日)

※2 参考:企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について|法務省(取得日 2025年12月9日)

※3 参考:東京都暴力団排除条例|警視庁(取得日 2025年12月9日)

反社チェックを怠った場合のリスク

反社チェックを怠ることは企業に甚大なリスクをもたらします。まず法令違反となり、行政処分や刑事罰の対象となりえます。

反社チェックを怠った場合の主なリスクは以下の通りです。

■反社チェック怠慢による主なリスク

  • 法令違反による行政処分や刑事罰

  • 取引先からの契約解除や損害賠償請求

  • 金融機関による融資停止や上場廃止

  • 企業や従業員への脅迫・恐喝などの二次被害

  • 社会的信用の失墜による顧客離れ

  • 業績悪化から倒産に至る可能性

契約書に反社排除条項があれば、反社と判明した時点で取引先は契約解除し損害賠償請求も可能です。金融機関は融資を停止し、上場企業ならば上場廃止や取引先からの入札排除など存続危機に直結します。

また、反社と一度関与すると企業や従業員が脅迫・恐喝の対象となり、不当要求を受け続ける二次被害の恐れも高まります。

このように反社チェックの怠慢は法的・経済的・信用面すべてのリスクにつながるため、企業防衛上決して疎かにできないのです。

反社チェックの対象範囲とタイミングはいつ?

効果的な反社チェックを実施するには、誰を対象にすべきか、いつ実施すべきかを明確にする必要があります。

ここでは反社チェックの対象範囲と適切な実施タイミングについて解説します。

反社チェックの対象範囲

反社チェックは企業活動に関わる主要なあらゆる関係者を対象に行う必要があります。チェック対象となる主な関係者は以下の通りです。

■反社チェックの主な対象者

  • 取引先企業

  • 関係会社・子会社

  • 役員・主要な従業員

  • 主要株主・出資者

  • 採用内定者・候補者

中小企業であっても、知らずに反社と関係を持てば行政処分や取引停止のリスクがあるため、企業規模を問わず上記のような範囲の確認が推奨されます。

ただし、大企業では関係者すべてを調査するのは現実的でないため、リスクの高い主要な取引先・重要ポストの人物などに絞って実施するのが一般的です。

関連記事:反社チェックの対象者は?反社チェックの対象となる個人や法人を解説

反社チェックを実施すべきタイミング

反社チェックは一度きりではなく、継続的に折に触れて実施することが求められます。企業が反社チェックを実施すべき主なタイミングは以下の通りです。

■主な実施タイミング

  • 新規に取引を開始するとき

  • 契約更新や継続のタイミング

  • 役員など重要な採用をするとき

  • 企業合併・資本参加・主要株主の異動があるとき

  • 資金調達・上場審査の前段階

  • 内部・外部監査を実施するタイミング

企業ガバナンスを強化するには、1度だけではなく継続的な反社チェックの実施が欠かせません。平常時から定期チェックの頻度を定めて状況を把握しておくことが、リスク回避につながります。

関連記事:反社チェックのタイミングとは?採用時の反社チェック実施タイミングと注意点

【4ステップ】反社チェックの具体的なやり方

反社チェックの方法には複数のアプローチがあり、リソースや状況に応じて組み合わせて実施します。ここでは、実務で使える4つのステップに沿って具体的なやり方を解説します。

ステップ①インターネット・公的記録による調査

最も手軽かつ基本となる方法は、公開された情報源から対象者の情報を収集することです。このステップはコストが低く即時に始められる反社チェックですが、得られた情報の真偽や最新性を見極める必要があります。

具体的な調査手順は以下の通りです。

■インターネット・公的記録での反社チェックのやり方

調査項目

調査内容

ウェブ検索・SNS検索

・Googleで「会社名+逮捕」「代表者名+暴力団」等のキーワードでニュース記事や逮捕歴を確認する
・X(旧Twitter)やFacebook、匿名掲示板もチェックする

会社公式サイトや公開資料

・ウェブサイトで会社概要や役員リストをチェックする
・上場企業なら有価証券報告書で役員・主要株主を確認する

商業登記情報の取得

・法務局の登記データで役員名、本店所在地、目的等を確認する
・役員や住所に不審な点がないか精査する

新聞記事データベース

・日経テレコンなどで会社名・人物名を検索する
・過去の新聞・雑誌記事に登場していないか確認する

非公式情報の信憑性には注意が必要です。噂レベルの情報を鵜呑みにすると誤認リスクがあるため、一次情報(報道・登記・官報など公的情報)と照合して判断することを徹底しましょう。

ステップ②データベース・反社リストの活用

より効率的かつ網羅的に調査するために、専門のデータベースや反社リストを利用する方法があります。反社情報に特化したツールやサービスを使うことで、手作業では探しにくいネガティブ情報も短時間で抽出可能です。

活用できる主なデータベースとリストは以下の通りです。

■活用できるデータベース・反社リストの種類

種類

内容

民間の反社チェックツール

・新聞記事データベースや独自収集した反社リストを搭載したクラウドサービス
・コストはかかるが専用ツールであるため運用が容易

公的・業界のリスト

・警察庁の暴力団員リスト
・業界団体の独自ブラックリスト
・民間調査会社(SPネットワーク、JCIS等)のデータベース

指定暴力団リスト

・公安委員会から公表されている指定暴力団の一覧
各都道府県警察や警察庁ウェブサイトで確認可能

ツール導入は人的コストの削減にもつながるため、取引先が多い場合や定期モニタリングには有効です。ただし「完全な実名リスト」は存在しないため、専用ツールを使ったとしても複数のデータソースと組み合わせて実態を見極める必要があります。

ステップ③専門調査会社への依頼

自社による公知情報検索やツール活用だけでは判断が難しい場合、信用調査会社や興信所など専門機関に調査を依頼する方法があります。プロの調査員によるフィールドワークや独自ネットワークで、表に出にくい深部の情報まで掴める可能性があります。

■専門調査会社の種類と特徴

  • 信用調査会社
    帝国データバンクや東京商工リサーチ等。企業概要報告書に反社情報を記載しており、反社チェック専用のオプションサービスもある。

  • 興信所・探偵業者
    対象者個人の素行調査や交友関係の洗い出しが可能。採用候補者の身辺調査などに活用できる。

  • 専門コンサル会社
    反社リスクコンサルティングを専門とし、継続的なモニタリングサービスや緊急時対応の顧問契約を提供している

反社チェックのプロによる報告は、将来トラブルになった際も「可能な限りの調査を尽くしていた」客観的なエビデンスとなります。費用対効果を考え、リスクが高いケースに絞って依頼を検討すると良いでしょう。

ステップ④行政・警察への相談

最後のステップとして、公的機関へ相談する方法があります。具体的には警察や各地の暴力追放運動推進センター(暴追センター)への問い合わせです。

■行政・警察への相談先と対応内容

相談先

相談内容

期待できる対応

警察

反社会的勢力からの接触や不当要求について具体的に報告

・中止命令等の対応
・民事不介入ではなく積極的に受け付ける傾向

暴追センター

企業からの反社相談、警察への取り次ぎ依頼

・警察OBによる適切な助言
・警察への取り次ぎ、脅迫的要求への対応支援

行政・警察は反社チェックにおける最終的な相談場所です。調査を重ねた上で反社である可能性が濃厚である場合や、実際に脅迫など具体的な問題に発展した場合には、速やかに専門機関に頼るようにしましょう。

講習会に参加したり顧問弁護士経由で連絡を取っておくことで、スムーズに相談できる体制が構築できます。

反社チェックの精度を高める5つのポイント

反社チェックは一度実施すれば終わりではなく、常に精度と網羅性を高める工夫が求められます。ここでは、チェック漏れや誤認を防ぎ、確実性を向上させるための5つのポイントを紹介します。

①複数の情報源を組み合わせる

反社チェックでは一つの情報ソースだけに頼らないことが基本です。複数の手段をクロスチェックし、相互に裏付けを取ることが重要です。

■情報源の組み合わせ例

  • Web検索で疑わしい情報を発見 ➡ 新聞データベースで裏付けを確認

  • 商業登記で役員情報を確認 ➡ SNSで当該人物の評判や交友関係をチェック

  • データベースでヒット ➡ 専門調査会社に調査を依頼する

初期段階ではWeb上での簡易的な調査にとどめ、ある人物について懸念が出た場合に登記や報道と突き合わせて事実かどうか確認しましょう。複数の独立したソースで同様のネガティブ情報が確認できれば信憑性は高まりますし、一方的な噂であればそれが判別できます。

②接点情報をデータ化して一元管理する

反社チェック体制の精度と効率を上げるには、社内の関連情報をデータベース化して一元管理することもポイントです。具体的には、取引先や候補者との過去の接点情報を社内で蓄積・共有できる仕組みを作ります。

■情報の一元管理による効果

  • 見落とし防止
    営業担当者個人の記憶に留まっている情報も、システム上に記録され全社で検索できる

  • 属人化の防止
    担当者が変わっても継続的なチェックが可能

  • 監査対応
    各種チェック結果や照会履歴をデータで蓄積し、「いつ誰をどのようにチェックしたか」の追跡が可能になる

反社との接点はいつ、どこで発生するかわかりません。過去に関係を断った人物と再び接触する可能性に備え、反社との接点に関するデータベースを作成してリスクを低減しましょう。

③定期的なモニタリングを実施する

一度問題がないと判断した相手でも、時間の経過とともに状況が変わる可能性があります。そのため、取引や雇用が継続している相手については定期的なモニタリングを実施することが重要です。

■定期モニタリングの実施方法の例と効果

項目

内容

実施頻度

・半年〜1年に一度程度実施する
・取引先リストや従業員リストをもとにまとめて再チェック

チェック対象

・既存の取引企業
・社内外の重要ポスト人材(役員や顧問、株主等)

発見できる変化

・経営者や役員が交代して反社人脈を持つ人物が入り込むケース
・フロント企業化している可能性が明らかになるケース

反社勢力はフロント企業を通じて合法的なビジネスを装い近づいてくるケースも多く、時間差で判明することもあります。定期モニタリングを徹底することで、「初回だけで終わらせない」運用を実現しましょう。

④同姓同名の誤認に注意する

反社チェックでは、同姓同名問題にも細心の注意が必要です。日本人の姓名は重複が多く、たまたま対象者と同姓同名の人物が過去に逮捕歴報道に載っている場合など、誤って関連付けてしまうリスクがあります。

同姓同名の誤認を防ぐ方法は以下の通りです。

■誤認防止のチェックポイント

  • 生年月日の照合: 対象者の年齢と記事中の年齢が合うか確認

  • 住所の照合: 登記簿上の本店住所と報道に出た住所を比較

  • 勤務先の照合: 対象者の勤務先情報と記事の内容が一致するか確認

  • 旧字体・俗字の確認: 名前に旧字体・俗字の違いがないか(戸籍名と通称の違い)もチェック

  • 複数ソースでの裏取り: 同じ名前が出てきた際、本当に同一人物かどうか第三者に確認

誤認して無関係の人を排除した場合、相手の名誉を害し法的トラブルとなる恐れもあります。チェック担当者は「ヒット=反社人材と断定しない」慎重さを持ち、あらゆる手がかりで人物特定の精度を上げるようにしましょう。

⑤フロント企業・名義貸しに警戒する

フロント企業とは、反社会的勢力が自らの不法行為を隠すことを目的として利用する、一般的な企業のように見える会社のことです。

近年、反社会的勢力は自らが表に出るのを避け、フロント企業や第三者の名義貸しを利用して巧妙に企業活動に紛れ込もうとします。一見すると全く別の一般人や正常な会社に見えるケースが増えており、従来以上に見抜くのが難しくなっています。

フロント企業・名義貸しを見抜く警戒ポイントは以下の通りです。

■フロント企業を見抜くためのポイント

  • 顧問や出資者に不審な人物がいないか

  • 代表者が頻繁に交代していないか

  • 所在地が暴力団で有名な地域かどうか

  • 取引時に反社条項への署名を嫌がらないか

  • 不動産業、金融、興行、風俗関連などはフロント企業が多いため注意

「相手を表面的な情報だけで信用しない」ことが重要です。疑わしい兆候があれば専門機関に追加調査を依頼するなどし、裏で反社が糸を引いていないか慎重にチェックしましょう。

反社と判明した場合の3つの対処法

反社チェックの結果取引相手や従業員候補が反社会的勢力であると判明した場合、企業として速やかに適切な対処を取る必要があります。

ここでは、発覚時の基本的な対処法を3つのステップで紹介します。

①顧問弁護士に相談する

反社と判明したら、まず社内で情報を経営層・関係部署と速やかに共有しつつ、顧問弁護士など法律の専門家に相談してください。

弁護士は法的観点から取引解除の根拠や進め方を助言してくれます。弁護士相談のポイントと対応内容は以下の通りです。

■弁護士相談前にまとめておくべき情報

  • 対象企業・個人の基本情報

  • 反社と判明した経緯と証拠

  • 契約書の有無と契約内容

  • 取引の実績と未払い・未納の有無

  • メールやチャットのやり取り、契約書類、請求書、など関連資料一式

解除や今後の対応については法的リスクが伴うため、自己判断で動かず必ず専門家のチェックを仰ぎましょう。自社に顧問弁護士がいない場合でも、早急に反社問題に明るい弁護士を探して助言を仰ぐことが重要です。

②警察・暴力追放センターに相談する

反社が相手と分かった時点で、警察や暴追センターへも早期に相談することを強くお勧めします。

特に、取引解除を伝えた場合に嫌がらせや脅迫を受けるリスクもゼロではないため、事前に当局に状況を共有しておくと安心です。

■警察・暴追センターへの相談内容と対応

相談先

相談内容

期待できる対応

警察

反社会的勢力からの接触や不当要求についての報告・相談

・取引中止命令等の対応

暴追センター

企業からの反社相談、警察への取り次ぎ依頼

・警察OBによる適切な助言
・警察への取り次ぎ
・脅迫的要求への対応支援

重要なのは、企業単独で反社に向き合わないことです。

社内担当者一人に任せず、警察等の公的機関という後ろ盾を得ることで、相手に対する抑止力を発揮することができます。

③段階的に取引を中止する

反社と判明した場合、最終的には一切の関係を断つのが原則ですが、実際には契約状況や安全面を考慮しつつ段階的に取引を断つことが多いです。

段階的な取引中止の手順は以下の通りです。

■段階的な取引中止の手順

ステップ

対応内容

①新規取引の停止

・まだ契約締結前であればその場で取引中止を通告
・「社内の判断で取引を見送ることにした」とだけ伝え、余計な議論を避ける

②既存契約の解除

・取引契約書内の反社条項に基づき解除通知を出す
・条項なしでも弁護士と検討し、正式に解除手続きを進める

③金銭関係の清算

・商品や金銭のやり取りが途中の場合は穏便に清算する
※未納代金があると後々トラブルの口実にされかねないため、できる範囲で対応を進める

④社内対応の徹底

・取引中止の決定を社内関係者全員に周知する
・先方から電話や訪問があっても担当者レベルでは応対せず、「当社顧問弁護士から連絡させます」と伝える

このように、急に一切の取引を停止するのではなく、段階を踏んで対応することで大きなトラブルへの発展を防止できます。

弁護士や公的機関の力を借りながら正当な手続きを進めれば、反社側も「この会社は隙がない、旨みがない」と判断すれば自ら撤退していくと言われています。

反社チェック体制を効率化する3つの方法

反社チェックは継続的な業務であり、効率よく確実に運用する体制づくりが大切です。

ここでは、自社の反社チェック体制を強化・効率化するための3つの方法を紹介します。

①専用ツールの導入

反社チェック業務の効率化には、反社チェック専用ツールの導入が有効です。

これらツールは煩雑なチェック作業を自動化し、Webニュース・新聞記事・官報・制裁リスト等を横断検索してAIが情報を抽出・レポート化することで、人手によるミスを減らし判断基準を統一できます。

現在、日本国内では様々な反社チェックツールが提供されており、それぞれ独自の強みを持っています。代表的な反社チェックツールを以下にまとめました。

■主要な反社チェックツールの比較

ツール名

特徴

費用(税別の目安)

公式サイト

Sansan リスクチェック

・名刺/署名取り込みで自動スクリーニング
・一括再チェックが可能

要見積

Sansan リスクチェック公式サイト

RISK EYES

・独自DB
・新聞/WEB/ブログ横断
・一括検索が可能

・300円/件
・月額最低15,000円
・初期費用無料

RISK EYES公式サイト

RoboRoboコンプライアンスチェック

・Excel一括登録
・生成AI分類・要約
・海外DB
・証跡保管
・API/RPA連携あり

・WEB 100–200円/件
・WEB+新聞 200–300円/件
・約100件/月で約30,000円
・初期費用無料

RoboRoboコンプライアンスチェック公式サイト

JCIS反社情報データベース

・警察/独自調査を含む大規模DB
・即時+5,000件バッチ
・登記自動照合
・API連携あり

・海外500円/件
・国内はID料+従量課金(非公開)
・初期費用無料

JCIS公式サイト

back check

・採用候補者に対するリファレンスチェック+コンプライアンスチェックの一括調査
・専門の調査チーム

要見積

back check公式サイト

各ツールは料金体系や機能、調査範囲が異なるため、自社の検索件数や必要なデータ範囲(海外情報の有無など)に合わせて選定することが重要です。

無料トライアルが提供されているツールもあるため、実際に試してから導入を決定することをおすすめします。

②社内体制の整備

効率的な反社チェックには、社内の体制整備も不可欠です。どんなに優れたツールを入れても、運用する組織がきちんと機能しなければ効果を発揮できません。

■社内体制整備のポイント

整備項目

内容

責任部署・担当者の明確化

・反社チェック業務を所管する部署を決める
※法務部、コンプライアンス部、人事部などが担当することが多い
・専任者とエスカレーション先を決める

社内規程・マニュアル整備

・企業の行動規範に「反社会的勢力とは一切関係を持たない」旨を明記する
・反社チェックマニュアルを作成する

社員教育・啓発

・定期的に社員セミナーを実施する
※営業担当や採用担当など現場で初期接触する社員を中心に
・暴追センターの講習会を受講する

外部専門機関との連携窓口

・警察・暴追センター・顧問弁護士などの連絡窓口をまとめる

経営トップや管理職層、人事が定期的に反社対応に関するアナウンスをすることが、社内周知には最も効果的です。

また、IPOを目指す企業の場合、上場審査基準でも反社対応がチェックされるため、社内規程や運用状況を早めに見直しておくと良いでしょう。

③チェック方法の定期的な見直し

反社チェックの方法や体制も定期的にレビューしてアップデートすることが大切です。犯罪手口や社会情勢の変化に伴い、最適なチェック手法も変わり得るからです。

■定期見直しのポイント

  • 法令・ガイドラインの更新確認
    暴排条例や犯罪収益移転防止法の改正、政府指針の更新を自社ルールに反映する

  • 業界動向の把握
    自社業界や取引先業界で新たな反社リスク事例が報道されたら、チェック範囲を再評価する

  • ツールやデータの更新
    導入ツールのデータベース更新頻度や機能追加状況を定期確認し、必要に応じてリプレースや併用を検討する

定期的な見直しを行うことで、反社チェックの形骸化を防ぎ、実効性の高い体制を維持できます。反社勢力側も手口を巧妙化させているため、企業側も対策を進化させていく姿勢を心がけましょう。

採用候補者の反社チェックにはback check

反社チェックは企業のコンプライアンスを守り、健全な事業運営を実現するために不可欠な取り組みです。取引先だけでなく、採用候補者に対しても反社チェックを実施することで、入社後のトラブルを未然に防ぐことができます。

back check株式会社では、オンライン完結型のリファレンスチェック・コンプライアンスチェックサービス「back check(バックチェック)」を提供しています。

back checkでは、公的公開情報・Web情報・個別調査によって候補者の申告内容に虚偽がないか、コンプライアンスリスクがないかなどを確認するコンプライアンスチェックと、候補者と過去一緒に働いたことがある元上司や同僚から評価を得ることで、入社後に顕在化する働きぶりやカルチャーマッチといった言語化しにくい情報を確認するリファレンスチェックを同時に実施できます。

コンプライアンスチェックの一環として、反社会的勢力への関与も調査できるため、採用リスクを削減することができます。

採用候補者の反社チェックを含む包括的なコンプライアンス確認と、より深い人物評価を実現したい企業のご担当者様は、ぜひback checkの導入をご検討ください。

back check magazine 編集部

リファレンスチェック/コンプライアンスチェックサービス「back check」が手がけるコラム「back check magazine」の編集部です。採用担当のみなさまに向けて、役に立つ情報を発信していきます。

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