【人事向け】ネガティブチェックとは?面接で行う方法や実際の質問例と注意点を解説
採用活動においては「良い人材」を見極めることと同様に、「採用すべきでない人材」を見抜くことも重要です。特に面接は候補者の潜在的なリスク要因を直接確認できる貴重な機会となります。
本記事では、採用のミスマッチや早期離職、コンプライアンス等のリスクを未然に防ぐための「ネガティブチェック」について、人事担当者向けに徹底解説します。ネガティブチェックの正しい目的から具体的なチェック項目、効果的な質問例を紹介するので、貴社の採用活動にぜひお役立てください。
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本資料は、back checkの概要説明から、特徴、実績まで網羅された内容です。従来の採用手法以外の方法で面接の精度を上げたい、採用ミスマッチを防ぎたいという採用担当者さまにおすすめです。

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目次
- 採用におけるネガティブチェックとは?
- ネガティブチェックの定義
- ネガティブチェックを行う目的
- なぜ面接でのネガティブチェックが重要なのか?
- ネガティブチェックを面接で行う4つのメリット
- 入社後のトラブルや早期離職リスクを低減できる
- 組織風土やチームへの適合性を多面的に確認できる
- 採用基準の明確化と面接官の評価の一貫性確保に貢献する
- 候補者の課題と自社の受け入れ体制を照らし合わせる視点を持てる
- 面接で確認すべきネガティブチェックの項目リスト
- ビジネスマナー
- 対人スキル
- 責任感・当事者意識
- ストレス耐性
- 企業文化・価値観の一致
- コンプライアンス意識
- 面接でのネガティブチェックの質問例8選
- ①転職理由は何ですか?
- ②あなたの短所は何ですか?
- ③希望の年収はありますか?
- ④チームで働くことは得意ですか?
- ⑤目標を達成できなかった経験がありますか?
- ⑥どのようなことにストレスを感じますか?
- ⑦過去最大の失敗について教えてください。
- ⑧意見が対立した際、どのように対応しますか?
- ネガティブチェックで注意すべきポイント
- 表情・態度・声を確認する
- 深掘りの質問をする
- 圧迫面接にならないように注意する
- ネガティブな要素だけで合否を判断しない
- 聞いてはいけない質問はしない
- ネガティブチェックを多角的に行うならback check
採用におけるネガティブチェックとは?

ここではネガティブチェックの定義と目的を解説します。ネガティブチェックの基本的な知識を確認していきましょう。
ネガティブチェックの定義
採用活動において「ネガティブチェック」とは、採用面接等において、候補者の職務適性や組織適合性を多面的に評価する中で、入社後に不適合が生じる可能性がある行動特性・リスク要因を事前に把握するための取り組みを指します。
具体的には、候補者のコミュニケーションスタイル、ストレス対処法、チームワークへの姿勢、コンプライアンス意識などをチェックします。
ネガティブチェックは単に候補者の欠点や弱みを探し出す行為ではありません。むしろ、入社後のミスマッチや早期離職、職場環境への不適合といった問題を未然に防ぐための重要なプロセスです。
関連記事:コンプライアンスチェックとは?コンプライアンスチェックの必要性を解説
ネガティブチェックを行う目的
ネガティブチェックの主な目的は、採用後のミスマッチリスクを最小化することにあります。優れた技術力や経験を持っていても「企業文化に適応できない」「チームワークに課題がある」「ストレス耐性が低い」などの要因により、入社後に期待通りのパフォーマンスを発揮できないケースは少なくありません。
また、ネガティブチェックには採用コストや教育投資の無駄を防ぐという経済的な目的もあります。早期離職者が出ると、再度の採用活動や教育のためのコストが発生するだけでなく、チームの生産性低下や組織内の混乱など間接的な損失も生じる場合があります。
さらに、ネガティブチェックを適切に実施することで、表面的には分からない候補者の特性や行動パターンを把握し、組織や職場環境との適合性を多角的に評価する一助とすることが期待されます。
なぜ面接でのネガティブチェックが重要なのか?
採用活動において面接でのネガティブチェックが注目される背景には、採用のミスマッチがもたらすコストが関係しています。
マイナビの2024年の調査では、転職経験者のうち約4割が「早期離職」と見なされる9.5カ月以内の離職を経験しているという結果が出ています。採用コストの高い中途人材の早期離職は、経済的・組織的な影響が大きくなる可能性があります。
また、近年はコンプライアンス違反やハラスメントに関する社会的関心が高まっており、従業員1人の不適切な言動が、企業全体の信用に影響を及ぼすケースも見受けられます。
面接におけるネガティブチェックは、書類選考では把握が難しい、候補者の職務遂行上の行動特性や対応傾向を、面接を通じて一定程度確認できる貴重な機会です。適切な質問と注意深い観察によって、潜在的なリスク要因を事前に把握し、採用における意思決定の質を高めることが期待されます。
特に中途採用では、候補者が前職でどのような働き方や姿勢を持っていたかを把握することが、入社後のパフォーマンスを予測する上で非常に重要な情報となります。
ネガティブチェックを面接で行う4つのメリット
ネガティブチェックを面接プロセスに組み込むことで様々なメリットが期待されます。具体的にどのようなメリットがあるのか、こちらで解説します。
入社後のトラブルや早期離職リスクを低減できる
ネガティブチェックを通じて得られた情報は、入社後に発生しうるトラブルや早期退職のリスクを事前に察知し、必要な対応を検討するための一助となります。
例えば、過去に経験した困難な状況での対応について質問することで、候補者の問題解決能力やストレス耐性を確認できます。また、転職理由や前職での課題感に関するやりとりから、同様の状況での再発リスクや適応傾向を参考にすることが可能です。
こうした情報を総合的に評価することで、必要に応じて入社後のサポート体制を整えたり、慎重な判断が求められる場面では採用を見送る選択肢を検討することもできます。その結果として採用や教育にかかるコストの最適化や、組織の安定性向上につながる可能性があります。
関連記事:ストレス耐性チェックの方法や社員のストレス緩和のコツを紹介
組織風土やチームへの適合性を多面的に確認できる
優れたスキルや豊富な経験を持つ候補者でも、組織風土やチームとの相性が合わなければその能力を十分に発揮することは難しくなります。
ネガティブチェックでは、候補者の仕事の進め方や価値観、対人関係のスタイルなどに関する質問を通じて、自社の組織風土やチーム文化との適合性を多面的に把握することが可能となります。
例えば「上司との意見の相違をどう解決しましたか?」といった質問から、候補者のコミュニケーションスタイルや対人関係への姿勢を知る手がかりが得られます。こうしたやりとりを通じて得られる業務上の行動特性に関する情報は、候補者が自社の組織文化の中で活躍できるかどうかを判断する上で非常に有用なものとなります。
採用基準の明確化と面接官の評価の一貫性確保に貢献する
ネガティブチェック項目を設定することは、採用基準を明確にし、面接官ごとの評価のばらつきを抑えるうえで有効です。
明確なチェック項目があることで、「この候補者のどこを見るべきか」という評価軸が定まる為、面接官が複数いる場合でも、共通の視点に基づいた一貫性ある判断がしやすくなります。
また、採用基準の明確化は採用活動の効率化や透明性向上にもつながります。何を重視し、どのような人材を求めているのかが明確になることで、より効果的なスクリーニングが可能になるのです。
関連記事:採用基準とは?最適な人材を見極めるための設計ポイントや注意点を紹介
候補者の課題と自社の受け入れ体制を照らし合わせる視点を持てる
ネガティブチェックを通じて、候補者の課題や成長の余地に関する情報が得られる場合がありますが、これは企業側が自社の受け入れ体制や育成方針を踏まえて採用判断を行う上での参考になります。
すべての候補者は完璧ではなく、多くの方が何らかの課題や成長の伸びしろの両面を持っています。ネガティブチェックによって確認された課題が、自社のサポートや育成によって改善可能なものか、あるいは業務への影響が限定的なものなのかを検討することで、より現実的かつ柔軟な採用判断ができるようになります。
例えば、特定のスキルの不足は研修で補える一方、基本的な姿勢や価値観の不一致は容易に変えられないかもしれません。こうした判断を事前に行うことで、入社後のミスマッチを最小限に低減し、定着支援にも繋げやすくなります。
面接で確認すべきネガティブチェックの項目リスト

効果的なネガティブチェックを行うためには、何をチェックするべきかを明確にしておく必要があります。ここでは、面接で確認すべき主要な項目について解説します。
ビジネスマナー
ビジネスマナーは、候補者の基本的な社会人としての資質を示す重要な指標です。ビジネスマナーの状況によっては、社内外の関係構築に支障が生じる可能性もあります。
■ビジネスマナーのチェックポイント
面接への時間厳守
身だしなみや服装の適切さ
挨拶や言葉遣い
面接中の姿勢や態度
連絡のレスポンス速度や丁寧さ
ビジネスマナーは面接時の第一印象だけでなく、面接前後のやり取りも含めて総合的に参考情報として確認することが重要です。例えば、面接日程の調整メールへの返信が遅い、または極端に簡素な場合、実務上のやりとりにも同様の傾向が現れる可能性があります。
対人スキル
チームでの業務が基本となる現代の職場環境では、対人スキルは業務を円滑に進める上で不可欠な要素です。対人スキルに課題がある場合、チーム内のコミュニケーションや対外対応において問題となる可能性があります。
■対人スキルのチェックポイント
傾聴力(質問の理解度、相手の話を遮らない)
コミュニケーションの明確さ
批判や異なる意見への対応姿勢
チームワークに対する姿勢
過去の対人関係でのトラブル対処経験
面接では、候補者の回答内容に加え、対話の過程から確認できる傾聴力や相互理解への姿勢なども、評価の参考要素となり得ます。相手の質問をきちんと聞き、分かりやすく答えられる候補者は、実務でも効果的なコミュニケーションができる可能性が高いでしょう。
責任感・当事者意識
責任感や当事者意識は、業務への主体的な取り組みを示すうえで重要な指標となります。これらが不足している場合、困難な状況に直面した際に責任を回避し、主体的に課題解決に取り組まない可能性があります。
■責任感・当事者意識のチェックポイント
失敗した際の対応
期限が厳しい状況での行動
主体的な問題解決の経験
困難な状況での粘り強さ
チームの成果に対する貢献度の認識
「最も困難だったプロジェクトについて教えてください」といった質問に対して、自分の役割や行動、直面した課題とその解決方法を具体的に説明できるかどうかは、当事者意識の有無を把握できる一つの参考となります。
ストレス耐性
ビジネス環境では様々なプレッシャーやストレスに直面することが避けられません。ストレス耐性への対処スタイルを理解しておくことは、入社後の適応支援にもつながります。
■ストレス耐性のチェックポイント
高ストレス状況での過去の対処法
失敗からの立ち直り方
批判や否定的なフィードバックへの反応
複数のタスクを同時に抱える状況での優先順位付け
長時間労働や期限プレッシャーへの対応経験
「最も大きなプレッシャーを感じた状況と、それにどう対処したか」といった質問を通じて、候補者がどのような環境下で力を発揮しやすいかを理解する材料となります。
企業文化・価値観の一致
候補者の価値観や働き方の志向が企業文化と大きく異なる場合、双方にとって不満やストレスの要因となる可能性があります。組織文化との適合は、定着やパフォーマンスにも影響する為、重要な確認ポイントです。
■企業文化・価値観のチェックポイント
理想の職場環境や上司像
仕事とプライベートのバランスに対する考え方
キャリア目標と企業の成長機会の一致
企業の使命や価値観に対する共感度
働き方(リモートvs対面、柔軟vs構造化)の選好
「これまでで最も働きやすいと感じた環境はどのようなものでしたか?」といった質問を通じて、候補者の志向と自社の提供できる環境との間にギャップがないかを確認することが重要です。
コンプライアンス意識
コンプライアンス意識の有無は、企業の信頼性や持続的成長に直面する要素であり、業務に関する法令・倫理遵守の姿勢は重大な確認ポイントです。特に経営層や管理職ポジションでは、より高い基準が求められます。
■コンプライアンス意識のチェックポイント
ルール遵守に対する姿勢
倫理的なジレンマを経験した際の対応
機密情報の取り扱いに関する認識
過去の職場でのコンプライアンス違反の経験や対応
「業務上で倫理的に判断が難しい状況に直面したことはありますか?その時どのように対応しましたか?」といった質問を通じて、候補者の判断基準や実行力を把握する一助となります。
面接でのネガティブチェックの質問例8選
ネガティブチェックを効果的に行うには適切な質問設計が重要です。ここでは面接で活用できる具体的な質問例とその意図、回答から読み取るべきポイントについて解説します。
①転職理由は何ですか?
転職理由は最も基本的な質問内容ではありますが、候補者の現職または前職に対する課題認識や、新たな職場に期待することを知るために非常に重要です。
この質問からは前職での人間関係の問題有無、キャリアアップの志向性、待遇面への不満、会社や上司への向き合い方などを包括的に確認することができます。理想的な回答は、前職での経験から得た学びに触れつつ、今後の目標や挑戦意欲を示すものです。
■回答からチェックすべきポイント
前職を一方的に批判していないか
具体的かつ建設的な理由を説明できるか
自社で同様の課題が発生した際にどう対応するかを想定できるか
転職パターンに一貫性があるか
②あなたの短所は何ですか?
短所の質問は候補者の自己認識の深さと、自身の弱みに対する向き合い方を評価する機会となります。候補者の自己分析力と客観性の確認ができるとともに、課題に対する認識と改善姿勢、そして正直さと自己開示の姿勢を見ることができます。
「細かいことにこだわりすぎる傾向があり、以前はプロジェクトの進行が遅れることもありました。現在はタイムボックスを設定し、完璧を求めすぎないよう意識しています」といった具体的な回答は、課題への認識と改善姿勢を示す好例です。
■回答からチェックすべきポイント
表面的な「長所を短所に言い換えた」回答ではないか
具体的な短所とその克服への取り組みを説明できるか
その短所が職務遂行に大きな影響を与えないか
短所を認識した上で、どのように工夫しているか
③希望の年収はありますか?
この質問は、候補者の給与に対する期待と現実的な市場価値の認識を確認するものです。候補者の市場価値に対する現実的な認識度や給与に対する優先度、交渉姿勢などを総合的に判断できます。
「前職の経験とスキルを考慮して○○円程度を希望していますが、ポジションの責任範囲や成長機会も含めて総合的に判断したいと考えています」といった回答は、自己評価と相手への配慮のバランスの取れた姿勢を示しています。
■回答からチェックすべきポイント
前職や市場相場と比較して過度な期待ではないか
給与以外の要素(成長機会、企業文化など)にも言及するか
交渉が柔軟か、強硬的か
根拠や納得感のある説明ができているか
④チームで働くことは得意ですか?
この質問は候補者の協働性やチームでの役割、対人関係の構築能力を評価するものです。チームワークに対する基本的な姿勢とともに、協力と競争のバランス、異なる意見やスタイルへの適応力を把握することができます。
過去の具体的な経験談を聞くことで、実際のチーム環境での振る舞いを予測することができるでしょう。
■回答からチェックすべきポイント
具体的なチーム貢献の事例を説明できるか
チームでの役割や強みを理解しているか
難しい人間関係にどう対応してきたか
チームでの成果を「私たち」として語れるか
⑤目標を達成できなかった経験がありますか?
失敗経験への対処姿勢を見ることで、課題対応力や自己成長意欲、反省と改善のプロセスを把握できます。
「大規模プロジェクトで納期に間に合わなかった経験があります。原因を分析したところ、初期の要件定義が不十分だったことが判明しました。以降は、プロジェクト開始時に徹底的なヒアリングと要件の文書化を行うことで、同様の問題を防いでいます」などの回答が好例です。
■回答からチェックすべきポイント
失敗の原因を他者や環境のせいにしていないか
具体的な改善策を見出しているか
失敗から何を学んだかを明確に説明できるか
同様の失敗を繰り返さないための対策を持っているか
⑥どのようなことにストレスを感じますか?
ストレス耐性を判断する質問では、候補者のストレス要因とその対処法、自己管理能力を評価します。
ストレス要因についての自己認識やストレス管理の具体的な方法、そして職場環境とストレス要因の適合性についてをよく確認しましょう。健全なストレス対処メカニズムを持っているかどうかは、長期的な職場適応の重要な指標となります。
■回答からチェックすべきポイント
自分がどんなストレスに弱いか理解できているか
ストレス要因が自社の環境と大きく重なっていないか
ストレスを自分で乗り越える術を持っておるか
過度にストレスに敏感ではないか
⑦過去最大の失敗について教えてください。
この質問は、権限関係の中での対人スキルや問題解決能力、組織内でのコミュニケーションスタイルを評価するものです。
権限者との関係構築能力や建設的なフィードバックの伝え方、組織階層内での適切な振る舞い方について理解することができます。どのような困難を経験したかを知ることで、組織へのマッチングや入社後の適応力を予測できるでしょう。
■回答からチェックすべきポイント
上司を一方的に批判していないか
困難をどのように解決したか具体的に説明できるか
コミュニケーションの工夫や改善策を持っているか
異なる立場の相手と上手く接することができるか
⑧意見が対立した際、どのように対応しますか?
この質問では対人スキルや問題解決能力、組織内でのコミュニケーションスタイルを評価します。
関係構築能力や建設的なフィードバックの伝え方、組織階層内での適切な振る舞い方について理解することができます。どのような困難を経験したかを知ることで、組織へのマッチングや入社後の適応力を予測できるでしょう。
■回答からチェックすべきポイント
感情的にならずに対処できているか
相手の立場を理解しようとする姿勢があるか
対立を建設的に処理しているか
異なる立場の相手と上手く接することができるか
ネガティブチェックで注意すべきポイント
ネガティブチェックを効果的に行うためには、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。ここでは、面接時に意識すべき5つの注意点について解説します。
表情・態度・声を確認する
候補者の言語的な回答だけでなく、非言語的な要素も判断の一助となる情報源になり得ます。非言語の情報からは言葉では表現されない反応や傾向を読み取れることもあります。
■チェックすべき非言語的要素
質問に対する表情の変化
目線の動き(視線をそらすか、直視するか)
声のトーンや速度の変化
質問への反応速度
例えば、特定の質問に対して急に姿勢が硬くなったり、声のトーンが変わったりする場合は、その話題に対して何らかの不安や葛藤を感じている可能性があります。また、一貫して目を合わせない、落ち着きなく動く、といった行動パターンも注意すべきサインとなり得ます。
ただし、非言語的な要素の解釈は文化や個人の特性によって異なる場合があるため、過度に重視しすぎないことも重要です。
深掘りの質問をする
ひとつの質問への回答だけでは、候補者の本質を理解することは難しいでしょう。候補者からの回答をさらに深掘りして、より具体的な状況や行動、思考プロセスを引き出すことが重要です。
■深掘り質問の例
基本質問 | 深掘り質問の例 |
|---|---|
転職理由は何ですか? | ・その状況に対してどのように対処しようとしましたか? |
あなたの短所は何ですか? | ・その短所を克服するために具体的に何をしていますか? |
チームで働くことは得意ですか? | ・チーム内で意見の不一致があった場合、どのように対応しましたか? |
目標を達成できなかった経験はありますか? | ・何が原因だと分析していますか? |
どのようなことにストレスを感じますか? | ・そのストレスにどのように対処していますか? |
上司との関係で苦労したことはありますか? | ・具体的にどのような対立がありましたか?その状況をどのように改善しようとしましたか? |
最も大きな失敗について教えてください。 | ・失敗後、具体的にどのような改善策を実施しましたか? |
深掘り質問は候補者の対応力や思考の柔軟性を測る機会にもなりますので、面接の流れの中で自然に取り入れるようにしましょう。
圧迫面接にならないように注意する
ネガティブチェックの目的は、候補者の行動傾向や業務への適応可能性を確認することにあります。候補者を追い詰めるような態度や、威圧的な言い回しは避け、対話を重視した面接が求められます。
敬意を持った姿勢と言葉遣いを維持し、否定的な先入観を持たずに質問することで候補者はより率直に回答しやすくなります。「この質問は、実際の業務環境でどのように対応されるかを理解するためのものです」といった説明を加えることで、質問の意図を明確にし、緊張を和らげることができます。
圧迫面接は候補者のネガティブな印象を残すだけでなく、企業ブランドにも悪影響を及ぼす可能性があるため、常に適切なバランスを意識しましょう。
ネガティブな要素だけで合否を判断しない
ネガティブチェックで見つかった課題点は、採用判断における一要素に過ぎません。候補者の強みやポテンシャル、成長可能性なども含めた総合的な評価が必要です。
ネガティブ要素と強みのバランスを考慮し、課題点が業務遂行に与える影響度を検討することが重要です。例えば、技術的スキルは高いが、コミュニケーションにやや課題があるケースでは、その業務におけるコミュニケーションの重要度や、社内のサポート体制などを考慮して総合的に判断すべきでしょう。
また、評価シートなどを活用して、ポジティブな要素とネガティブな要素を可視化し、バランスの取れた判断を心がけることも効果的です。
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聞いてはいけない質問はしない
法的・倫理的に問題となる質問や、公平な採用判断に無関係な個人情報についての質問は避けるべきです。これらの質問は差別的と受け取られる可能性があるだけでなく、結果として法的トラブルにつながるリスクもあります。
■避けるべき質問の例
結婚の予定はありますか?/子供はいますか?
年齢は何歳ですか?(履歴書で確認できる場合)
宗教や政治的信条について教えてください
出身地はどこですか?
家族構成を教えてください
ネガティブチェックはあくまでも職務遂行能力や組織適合性に関する評価であり、個人のプライバシーや法的に保護された属性に基づく判断を行うものではありません。質問内容が職務に関連しているか、公正な採用判断に必要かを常に考慮しましょう。
ネガティブチェックを多角的に行うならback check
面接でのネガティブチェックは候補者の適性を判断する有効なプロセスですが、限られた面接時間の中では見極めきれない側面も少なくありません。特に、過去の職場での働きぶりや対人関係、実際の業務遂行能力などは、候補者の自己申告だけでは把握しきれないこともあります。
このような課題を解決するためには、客観的な第三者評価を得ることができるリファレンスチェックと、候補者のコンプライアンスリスクを調査できるコンプライアンスチェックの活用が有効です。
リファレンスチェックでは、候補者と実際に働いた経験のある上司や同僚から、客観的な評価や具体的なエピソードを収集することで、面接だけでは見えない候補者の特性や行動パターンを把握することができ、コンプライアンスチェックでは調査員チームとシステムを活用し、面接では見極めが難しい経歴詐称やSNS上の不適切投稿などを入社前に確認することが可能となります。
back check株式会社では、オンライン完結型のリファレンスチェック/コンプライアンスチェックサービス「back check(バックチェック)」を提供しています。
back checkでは、候補者と過去一緒に働いたことがある元上司や同僚から評価を得ることで、入社後に顕在化する働きぶりやカルチャーマッチといった言語化しにくい情報を確認するリファレンスチェックと、公的公開情報・Web情報・個別調査によって候補者の申告内容に虚偽がないか、コンプライアンスリスクがないかなどを確認するコンプライアンスチェックを同時に実施できます。
面接でのネガティブチェックと併用することで、より多角的かつ客観的な候補者の評価が可能となり、採用ミスマッチの低減に繋げることが期待されます。
中途採用における採用精度を高め、入社後の活躍と長期的な定着を重視したいと考える企業のご担当者様は、ぜひback checkの導入をご検討ください。


back check magazine 編集部
リファレンスチェック/コンプライアンスチェックサービス「back check」が手がけるコラム「back check magazine」の編集部です。採用担当のみなさまに向けて、役に立つ情報を発信していきます。










