カルチャーフィットの質問とは?面接でのカルチャーフィットの質問例と注意点

更新日:2025/9/2

執筆者:back check magazine 編集部

採用手法

カルチャーフィット(カルチャーマッチ)とは、企業文化と働く人の価値観が合っている状態を指します。

「カルチャーフィットしている人材の方が活躍しやすい」と考えられる傾向があるため、選考の際にはカルチャーフィットに関する質問をして候補者を見極めることもあるでしょう。

この記事では、カルチャーフィットする人材か否かを見極める質問のポイントや、面接での具体的な質問例を紹介します。

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目次

カルチャーフィット(カルチャーマッチ)の質問をする重要性とは?

面接でカルチャーフィットを判断する質問を投げかけることで、採用判断の参考になるだけでなく、重要な情報を得ることができます。

カルチャーフィットの質問をするメリットを見ていきましょう。

入社後の活躍や生産性をイメージできる

カルチャーフィットする人材は、自社の仕事に早く溶け込みやすい傾向があります。

例えば、「一人ひとりが裁量と責任を持って、自発的に動くことを推奨する」といったカルチャーの企業の場合、カルチャーフィットしている人であれば、躊躇なく進んで仕事を取りに行けるでしょう。

一方で、カルチャーフィットしていない人は、誰かの指示を待ってしまったり、自分が決裁権を持つことを恐れてしまったりするかもしれません。

カルチャーフィットの質問をすることで、入社後の活躍イメージを描きやすくなり、採用判断に役立てることができます。

他の社員とのコミュニケーションがうまくいくか推測できる

「面接ではスムーズにコミュニケーションが取れる人材だったが、いざ現場に入ってみると他の従業員とうまくコミュニケーションができていない」といったリスクを軽減するためにも、カルチャーフィットの質問が役立ちます。

候補者がカルチャーフィットしていると判断できれば、既存社員と似通った価値観を持っている可能性が高く、コミュニケーションスタイルにも大きなズレがないと予想できます。

早期離職のリスクを減らすことができる

どんなにスキルや経験がマッチしている候補者でも、企業文化が合わなければ、働きづらく成果も出にくい可能性が高いです。スキルの高い人材ほど、「自分にはもっと合っている環境があるはず」と早期離職してしまうかもしれません。

カルチャーフィットの質問は、このような早期離職のリスクを減らすのにも役立ちます。

適切な配属先やオンボーディングプランを考えられる

面接でカルチャーフィットの質問をすることは、内定を出すかの判断のためだけではなく、採用後の配属や育成にも役立ちます。

カルチャーフィットするといっても、企業文化に100%に合致する人はいません。価値観が合っている側面もあれば、多少の乖離もあるでしょう。

合っている部分はより伸ばすことができ、乖離がある部分はフォローができるような体制を整えることで、より活躍してもらえる人材に育成することができます。

配属先の業務や上司・チームとの相性、オンボーディングプランを考える際などに、カルチャーフィットに関する質問への回答内容を参考にすると良いでしょう。

関連記事:オンボーディングとは?実施するメリットや導入時のポイントを解説
【お役立ち資料】中途入社者の早期活躍を促進し定着率を向上させるオンボーディング実践例

面接でカルチャーフィットの質問をする際のポイント

面接でカルチャーフィットに関する質問を行うためには、事前準備が必要です。

面接で適切なカルチャーフィットの質問をするためのポイントを確認しておきましょう。

カルチャーフィットしそうな人の条件を言語化し、ペルソナを定める

前提として、自社にカルチャーフィットするのはどんな人物像なのかを明確にしておく必要があります。そのためには、「自社にカルチャーフィットするのはこのような人材」といった条件を言語化し、ペルソナを決めておくのがおすすめです。

具体的な条件がないまま面接をしても、候補者がカルチャーフィットしているか判断ができなかったり、面接官によって評価にばらつきが出てしまったりするかもしれません。

言語化するメリットは、面接官によって判断のばらつきが出るのを防げることです。

カルチャーフィットの条件を言語化する際は、できるだけ具体的な表現を用いましょう。

例えば「明るい人」という条件よりも、「初対面の人ともにこやかにテンション高く話せる人」という条件の方が、判断のばらつきが出にくくなります。

また、カルチャーフィットするペルソナを考える際は、社内にいる実際の人物からイメージするといいでしょう。

まずは、長く在籍していて、成果を出している社員をベースにするのがおすすめです。

志向性や人柄が分かるような質問をする

カルチャーフィットの質問項目を作成する時は、候補者の志向性や人柄が聞き出せるようなものにしましょう。

YESかNOで答えられるものよりも、その質問をフックに候補者の考え方をより深く聞き出せるようなものが良いでしょう。

カルチャーフィットするか否かは、面接のために準備してきた回答よりも、その時に咄嗟に口からでた言葉から判断できることも多いです。

変わった切り口で質問をしたり、回答に対して「それはなぜですか?」「どうしてそう思ったのですか?」など掘り下げる質問をしたりして、候補者の価値観を知りにいきましょう。

面接でカルチャーフィットの質問をする際の注意点

面接でカルチャーフィットに関する質問をする際に注意すべき点もあります。

適切な判断をするために、カルチャーフィットの質問をする際の注意点を確認していきましょう。

自社のカルチャーを理解している人を面接官にアサインする

自社のカルチャーを把握していない社員が面接を行っても、候補者がカルチャーフィットしているか否かの判断は難しいでしょう。

社歴が浅かったり、一部社員としか交流がなかったりする場合、身近な社員の振る舞いのみを参考にして判断してしまうかもしれません。

カルチャーフィットの判断は、自社で長く働いており、色々な部署やメンバーを知っていて、企業文化を理解している社員に任せるのが良いでしょう。

カルチャーフィットの条件のうち、本当に欠かせないものを重点的に確認する

カルチャーフィットする人材のイメージを持つことは大切ですが、イメージが固まりすぎてしまうと、そのイメージからの減点方式で判断をしてしまう可能性があります。

カルチャーフィットしている既存社員にも、共通点はあれど、色々なタイプの人がいるでしょう。

カルチャーフィットする人物像の範囲象を狭めすぎてしまえば、もし採用できたとしても、同じようなタイプの社員ばかりが集まり、企業の発展に欠かせない多様性が失われてしまうリスクが生じます。

本当に欠かせないカルチャーフィットの条件を明確にし、その条件を重点的に確認するようにしましょう。

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カルチャーフィットに関する質問例

面接での具体的なカルチャーフィットに関する質問例を紹介します。

企業理念や文化によって、カルチャーフィットで重視する項目や内容は異なります。

下記の質問例を参考に、自社の採用で大切なカルチャーフィット項目はどのようなものになるかを考えてみると良いでしょう。

自社のカルチャーに沿う質問

組織の方向性やあり方など、自社のカルチャーと候補者がマッチするかを確認するための質問例です。

  • チームワーク重視の企業:チームで何かを達成した経験について教えてください

  • 一人ひとりの責任感を重視する企業:大きな失敗をした時、あなたはどのように対応しましたか挑戦を奨励する企業:あなたが仕事で行った1番のチャレンジは何ですか

  • ホスピタリティ重視の企業:最もクライアントに寄り添った経験について教えてください

また、自社のカルチャーがややぼやけていると感じる場合は、組織文化を診断・可視化する「マルチフォーカスモデル」を活用してみると良いでしょう。

「6つの独立した次元」と「2つの半独立の次元」の8つの次元(切り口)から、自社のカルチャーを深掘りすることによって、自社のカルチャーへの理解を深めることができます。

6つの独立した次元

次元(切り口)

主な分析内容

組織の効果性

手段重視か、目標重視か

顧客志向のあり方

内部理論か、顧客優先か

仕事の進め方

仕事の規律は厳格か、ゆるやかか

組織の関心のあり方

職場の関心は上司か、専門性か

組織外との関わり方

組織はオープンか、クローズドか

マネジメントの哲学

従業員志向か、仕事志向か

2つの半独立の次元

次元(切り口)

リーダーシップの受容度

人と組織の一体感

仕事の取り組み方に関連する質問

仕事に対するスタンスや取り組み方がフィットするかを確認する質問例です。

  • 仕事をする時に大切にしているこだわりはありますか

  • 現状のままだと目標に届かなさそうな場合、どのように解決しようとしますか

  • プロジェクトを任された時、何から着手しましたか

  • 今までの仕事で経験したトラブルのうち、印象的なものは何ですか

仕事上の実際のエピソードを深掘りする際は、STAR面接の手法を用いるのもおすすめです。

STAR面接とは、「状況(Situation)」「課題(Task)」「行動(Action)」「成果(Result)」の順に質問をして、候補者の行動特性や考え方を引き出す手法のことです。

例えば、「今までの仕事で経験したトラブルのうち、印象的なものは何ですか」という内容をSTAR面接の手法に則って深掘りする場合、次のような質問例が考えられます。

  • 状況質問(Situation):当時、その業務はどのような体制で行っていましたか

  • 課題質問(Task):トラブルが起きた原因を教えてください

  • 行動質問(Action):トラブル発生時、どのような行動をしましたか

  • 結果質問(Result):あなたの行動は、業務にどのような影響を与えましたか

関連記事:STAR面接(行動面接)の手法とは?メリットや質問例をまとめて解説

チーム連携に関する質問

上司やチームメンバーとどのように関係を構築し、コミュニケーションを取るかを確認する質問例です。

  • チームワークを発揮できた経験について教えてください

  • チームの中ではどういった立ち回りをすることが多かったですか

  • 仕事をする上で苦手なタイプの方はいますか?また、そうした方とはどのように連携しますか

  • 周囲と意見が対立した場合は、どのように対応しますか

既存メンバーとの相性なども含めて質問を考えてみるといいかもしれません。

志向性や人柄に関する質問

カルチャーフィットを考えるうえで欠かせないのが、候補者の志向性や人柄です。

候補者がどんな価値観を持っているのか、次のような質問で確認してみましょう。

  • 一緒に働きたいと思える人はどんな人ですか

  • 周囲の人からどのような強み・弱みがあると言われていましたか

  • 仕事のモチベーションが高まるのはどんな時ですか

  • 1社目に入社した決め手はなんでしたか

候補者からの回答に対して、「なぜそう思うのですか」「どんな場面でそのように感じましたか」などと深掘りをすると、候補者のキャラクターがより詳しく見えてくるかもしれません。

初めての業務に着手する場合の質問

カルチャーフィットする人材は、比較的スムーズに業務を覚える傾向があります。

  • 初めての仕事に挑戦するのと、手元の仕事をレベルアップさせるのでは、どちらが好きですか?

  • 初めての仕事を行う時、まず何から始めますか

  • 仕事で分からないことがあった場合、どうしますか

初めての業務にどのように取り組むかの質問例を参考にして、カルチャーフィットするタイプか確認しましょう。

逆質問からカルチャーフィットを推測するのも手

カルチャーフィットするかは、こちらからの質問だけでなく、候補者からの逆質問からも推測することができます。

  • リーダーを任せてもらうために、仕事で意識すべきことは

    →昇進に興味があり、上昇志向がある人材の可能性が高い

  • チームにはどんなキャラクターの方が多いですか

    →社内の人間関係に興味がある人材の可能性が高い

  • 仕事で活かせるおすすめの資格はありますか

    →自ら学べる、学習意欲にあふれた人材の可能性が高い

候補者の質問の意図を汲み取って、人柄や志向性を確認しましょう。

カルチャーフィットの質問にはリファレンスチェックも活用しよう

候補者が自社にマッチする人材か適切に見極めるためにも、カルチャーフィットの質問は準備しておくといいでしょう。

また、面接だけでなく、客観的な評価を元にカルチャーフィットするかを確認できるリファレンスチェックの導入も効果的です。

リファレンスチェックでは、候補者と実際に働いたことのある推薦者から忌憚のない意見をもらえるため、候補者の本来の人柄や志向性をイメージしやすくなります。

質問項目は自由に設定できるため、自社にカルチャーフィットするか判断するための情報を、第三者から収集することができます。

カルチャーフィットするか多角的に見極める手段として、リファレンスチェックも活用してみましょう。

back check株式会社ではオンライン完結型のリファレンスチェック・コンプライアンスチェックサービス「back check(バックチェック)」を提供しています。

back checkでは、候補者と過去一緒に働いたことがある元上司や同僚から評価を得ることで、入社後に顕在化する働きぶりやカルチャーマッチといった言語化しにくい情報を確認するリファレンスチェックと、公的公開情報・Web情報・個別調査によって候補者の申告内容に虚偽がないか、コンプライアンスリスクがないかなどを確認するコンプライアンスチェックが実施できます。

候補者のカルチャーフィットをより正確に見極めるために、ぜひback checkの導入をご検討ください。

back check magazine 編集部

リファレンスチェック/コンプライアンスチェックサービス「back check」が手がけるコラム「back check magazine」の編集部です。採用担当のみなさまに向けて、役に立つ情報を発信していきます。

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