目次リファレンスチェックってなに?まずは、リファレンスチェックの基本概要と、実施までの大まかな流れを把握しておきましょう。リファレンスチェックとはリファレンスチェックは、「企業が中途採用を行う際に、候補者の前職関係者などから行う聞き取り調査」を指します。経歴や実績、働きぶりや人柄などの総合的な評価をヒアリングするものです。リファレンス(reference)とは、参照という意味をもちます。採用したい候補者のことをよく知る第三者(本記事内では推薦者と呼びます)に話を聞き、参照し、採用のミスマッチを防ぐ目的で実施されるものです。経歴照会、推薦、という名目で行われていることもあります。リファレンスチェックの回答者は、候補者の仕事ぶりをよく知っている身近な関係者であることが必須です。一般的には、直属の上司や同僚などで、上司は2名以上、同僚3名以上など複数人に依頼されることが多くなります。確認事項としては、履歴書や職務経歴書などの書類に記載された内容や、面接での話に間違いがないかをチェックしていきます。また、候補者の前職での実績や勤務状況、人柄などの評価面についても確認されることがあります。あくまでもリファレンスチェックにおける第一の目的は、書類の内容や面接で話したことと、関係者の話に相違がないかの最終確認です。%3Cdiv%20id%3D%22html-part%22%20class%3D%22link-card-wrapper%22%3E%0A%3Ca%20class%3D%22link-card%22%20href%3D%22https%3A%2F%2Fsite.backcheck.jp%2Fknowledge%2Fwhat_reference_check%22%20target%3D%22_blank%22%20rel%3D%22noopener%22%3E%0A%3Cdiv%20class%3D%22link-card-content%22%3E%0A%3Cdiv%20class%3D%22link-card-image%22%20id%3D%22grid-content-1%22%3E%0A%3Cimg%20id%3D%22thumbnail-image-code%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstorage.googleapis.com%2Fstudio-cms-assets%2Fprojects%2F8dO8V8wgan%2Fs-1422x800_v-fms_webp_42e6f4d2-3f91-4f3d-9ed0-2b0dd710cd0c.jpg%22%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A%3Cdiv%20class%3D%22link-card-text%22%20id%3D%22grid-content-2%22%3E%0A%3Cp%20class%3D%22link-card-title%22%3E%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%B5%81%E3%82%8C%E3%82%84%E8%B3%AA%E5%95%8F%E5%86%85%E5%AE%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%A7%A3%E8%AA%AC%20%7C%20back%20check(%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF)%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A%3Cdiv%20id%3D%22grid-content-3%22%3E%0A%3Cp%20class%3D%22link-card-description%22%3E%E9%9D%A2%E6%8E%A5%E3%81%A7%E3%81%AF%E8%A6%8B%E6%8A%9C%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%92%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E5%A4%96%E8%B3%87%E7%B3%BB%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%A7%E3%81%AF%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%8E%A1%E7%94%A8%E5%88%A4%E6%96%AD%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%A4%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%E4%BB%8A%E5%9B%9E%E3%81%AF%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E6%8E%A1%E7%94%A8%E6%8B%85%E5%BD%93%E8%80%85%E3%81%95%E3%81%BE%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%AB%E3%80%81%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%82%84%E3%82%8A%E6%96%B9%E3%80%81%E8%B3%AA%E5%95%8F%E5%86%85%E5%AE%B9%E3%80%81%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%82%92%E8%A9%B3%E3%81%97%E3%81%8F%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81%20%3C%2Fp%3E%3Cdiv%20class%3D%22link-card-domain%22%3E%0A%3Cimg%20id%3D%22favicon-image-code%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstorage.googleapis.com%2Fproduction-os-assets%2Fassets%2F6c783746-c148-43fc-b21a-7b3f9a7426d4%22%3E%0A%3Cp%3Ehttps%3A%2F%2Fsite.backcheck.jp%2Fknowledge%2Fwhat_reference_check%3C%2Fp%3E%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20viewBox%3D%220%200%20512%20512%22%20width%3D%2216%22%20height%3D%2216%22%3E%3Cpath%20d%3D%22M320%200c-17.7%200-32%2014.3-32%2032s14.3%2032%2032%2032h82.7L201.4%20265.4c-12.5%2012.5-12.5%2032.8%200%2045.3s32.8%2012.5%2045.3%200L448%20109.3V192c0%2017.7%2014.3%2032%2032%2032s32-14.3%2032-32V32c0-17.7-14.3-32-32-32H320zM80%2032C35.8%2032%200%2067.8%200%20112V432c0%2044.2%2035.8%2080%2080%2080H400c44.2%200%2080-35.8%2080-80V320c0-17.7-14.3-32-32-32s-32%2014.3-32%2032V432c0%208.8-7.2%2016-16%2016H80c-8.8%200-16-7.2-16-16V112c0-8.8%207.2-16%2016-16H192c17.7%200%2032-14.3%2032-32s-14.3-32-32-32H80z%22%20fill%3D%22%23808080%22%20%2F%3E%3C%2Fsvg%3E%3C%2Fdiv%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A%3C%2Fa%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A%3Cstyle%3E.link-card-wrapper%7Bwidth%3A100%25%3Bbox-sizing%3Aborder-box%3Bbackground-color%3A%23fff%3Bborder%3A1px%20solid%20gray%3Bborder-radius%3A8px%3Bmargin%3A0%3Bpadding%3A10px%7D.link-card%2Ca%3Ahover%2Ca%3Afocus%7Btext-decoration%3Anone%3Boutline%3Anone%3Bcolor%3A%23333%7D.link-card-image%2C.link-card-text%7Bwidth%3A100%25%7D.link-card-image%20img%7Bwidth%3A100%25%3Bmax-width%3A100%25%7D.link-card-title%7Bfont-size%3A100%25%3Bline-height%3A1.5%3Bfont-weight%3Abold%3Bmargin%3A0%200%2010px%200%7Dblockquote%7Bfont-size%3A17px%3Bmargin%3A0%200%2010px%200%3Bpadding%3A0%2020px%3Bborder-left%3A5px%20solid%20%23ddd%7D.card-blockquote%20p%7Bmargin%3A0%3Bpadding%3A5px%200%7D.link-card-description%7Bline-height%3A1.5%3Bmargin%3A0%200%2010px%200%3Bfont-size%3A80%25%7D.link-card-domain%7Bdisplay%3Aflex%7D.link-card-domain%20img%7Bwidth%3A16px%3Bheight%3A16px%3Bmargin%3A0%208px%200%200%7D.link-card-domain%20p%7Bdisplay%3Ainline-block%3Bmargin%3A0%2010px%200%200%3Bcolor%3Agray%3Bfont-size%3A60%25%3Bline-height%3A1.2%3Bword-break%3Abreak-all%7D.link-card-domain%20svg%7Bwidth%3A12px!important%7D.link-card-content%7Bwidth%3A100%25%3Bdisplay%3Agrid%3Bgrid-template-columns%3Aauto%20minmax(0%2C1fr)%3Bgrid-templat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など上記のような、具体的な業務に関する内容を聞き取り、事前に伝えられていた内容と相違がないかチェックします。役職を偽っていたり、実際には関与していないプロジェクトに携わったとしている場合があります。評価に関しては、上司や同僚から見て、候補者がどのような働きぶりだったかという客観的意見を聞き取ります。そのため、よい関係性を築けていた人物を推薦者として紹介するのが理想的ともされています。候補者の実績候補者が前職でどのような実績を残したか、またそれが書類や面接時に話した内容と同じであるかどうかをチェックします。具体的には、以下の項目がチェックされることが多い候補者の実績です。売上額件数社内表彰 など実績は数値に表れるものも多く、見えやすい形としてチェックできる項目でもあります。売上や件数などの数値実績に関しては、盛ったりごまかしたりして語られることも少なくないため、正確な数字を伝えることが大切です。その他、部下の人数や関わったプロジェクトの規模なども実績として確認されることがあります。具体的な数値で表せない功績についても確認を取ります。リーダーシップを発揮して人をまとめることや、顧客からの信頼が厚い、人材育成などのマネジメント能力があるなど、形として残りにくい成果についても質問する場合があります。候補者の人物像リファレンスチェックでは、候補者の人物像や人柄も重要な項目として位置づけられます。人間関係でトラブルを起こしたり、パワハラやセクハラといった問題行動がなかったかどうかは、近年とくに重要視する傾向です。また、社内で問題が起こったときにどのような対応をとっていたか、仕事や人に対する姿勢、コミュニケーションスキルなどについて客観的意見を求めることも少なくありません。新しい人材を採用するということは、現在企業内で働く社員にも影響を与えることになります。社内の結束力を乱したり、風紀を乱すようなリスクがないかどうかを、候補者の人物像からチェックします。そのため、前職の退職理由や推薦者との関係性について訊ねられることもあります。リファレンスチェックは拒否できるのかリファレンスチェックは候補者の承諾がなければ実施できないため、拒否することも可能です。ただ、リファレンスチェックを拒否すると「候補者が書類や面接で企業に提示した経歴や実績に、嘘があるのではないか」という疑惑をもたれる恐れがあります。拒否する権利はあるものの、承諾できない理由が明確、かつ妥当性のあるものでなければならないのも事実です。例えば、現在在職中で、職場には言わずに転職活動をしている方もいるでしょう。リファレンスチェックによって現職の関係者に転職活動をしている事実を知られたくない場合、リファレンスチェックを拒否することができます。その理由も妥当性のあるものとして考慮されやすくなります。また、リファレンスチェックを依頼できそうな推薦者がいないことで不安に感じる方もいるでしょう。前職で理不尽な扱いを受けていたり、良好な関係を築けていないケースは決して少なくありません。候補者自身の問題に限らず、企業側に問題があったり、職場の人間関係が複雑だったりするなど事情はさまざまです。このような場合はその旨を企業に誠実に伝え、推薦者の属性変更や選考方法の代案をもらえないか交渉するのも一つの手段です。例えば、「推薦者を現職ではなく前職にお願いする」、「既に退職済みの上司や同僚にお願いする」、ということで現職に転職活動をしていることが知られないようにすることも可能です。場合によっては、ワークショップ面接やケース面接、試用期間の実施などの別の選択肢を用意してもらえることもあります。関連記事:リファレンスチェックは拒否できる?断られる理由と企業側の対策を解説リファレンスチェックを実施する場合は、正しい方法での実施が重要リファレンスチェックは、企業の採用活動にとって必要なプロセスとなりつつあります。候補者としては「ネガティブチェックになるのではないか」と考えがちですが、必要以上に不安視する必要はありません。ただし、経歴や実績などは誇張してアピールしたり、ごまかしたりすることがないように注意してください。面接で伝えきれなかった自身の魅力やスキルなどを、リファレンスチェックを通じてPRできることもあるため、プラスとマイナスのどちらに働くかはケースバイケースだといえます。また企業側は、候補者に対しリファレンスチェックの目的を明確に伝え、適切な手段と手順で行うことが重要です。早期離職や内定辞退を防ぐためにリファレンスチェックを実施したい場合は、「back check(バックチェック)」の導入をご検討ください。