目次中途社員とは中途社員とは、新卒で4月に入社する社員ではなく、企業が不定期に募集したタイミングで入社する社員です。企業からの募集は、例えば欠員が出たり新たな事業を始めたりする際に行われます。中途社員は、社会経験のある人材が一般的です。そのため、企業にとってメリットとなることも多くあります。ここでは、中途社員を採用する以下3つのメリットを解説します。社会人経験があり、即戦力になる前職での知識やノウハウを取り入れることができる募集・入社時期を設定できる1.社会経験があり、即戦力になる中途採用者の特徴は、社会人経験があるので即戦力としての活躍が期待できることです。新入社員の教育には人員や時間、費用などさまざまなコストがかかります。ビジネスマナー教育や業務に関連する研修など、戦力になるまでには長い期間が必要です。中途採用社員なら上記のコストを抑えられ、さらに今までの社会人経験により即戦力化を期待できます。2.前職での知識やノウハウを取り入れることができる中途採用者には前職での経験があるため、そこで培った知識やノウハウを取り入れられる可能性があります。例えば、同じ業界の中途採用社員であれば、自社にない知識やノウハウを持っています。違う業界の人材であっても、同業にはない発想や発見を取り入れられます。さらに、前職までに築いてきた人脈を獲得できる可能性があるのも魅力です。3.募集・入社時期を設定できる中途の採用は、募集から入社時期まで自由なタイミングで設定できます。新入社員の場合、採用活動を開始してから入社まで約1年かかるのが一般的です。これは日本経済団体連合会と政府によってスケジュールが組まれているので従うしかありません。しかし、中途採用の場合は募集・入社時期が自由に設定できるので、企業が人材を必要としたタイミングで採用できます。期待外れ!採用ミスになる中途採用者5つのパターン中途採用者が期待外れとなってしまう5つのパターンは以下の通りです。やる気やモチベーションがない何かと前職と比べる待遇を良くするよう求めてくる社員同士の人間関係が上手くいかないスキルの習熟が遅く、仕事ができないせっかく採用しても職場とのミスマッチがあれば、さまざまな期待外れが起こります。ここでは、5パターンそれぞれついて簡単に紹介していきます。【お役立ち資料】ミスマッチが起こるといくらの損失になる?まとめてみました1.やる気やモチベーションがない即戦力として期待していたのにも関わらず、やる気やモチベーションが思っていたよりも低いパターンがあります。想定通りの仕事ができないなど、入社前の期待値とのギャップなども存在します。前の会社でどのような働きぶりだったのか、もしかしたら能力不足で会社に居づらくなって転職した人材かもしれません。仕事をすること自体に意欲がない人材なら、すぐにやる気をなくし辞めてしまうケースもあります。2.何かと前職と比べる入社後に何かと前職と比べる中途採用者も少なくありません。前職のやり方に固執して、現職でのやり方を否定的に感じている社員です。現職への不満が態度にあらわれてしまうと、職場にさまざまな影響が出てしまいます。業務をスムーズに進める上で障害になってしまったり、他の社員との人間関係に影響が出ることもあります。このように前職と比べる社員は、仕事に前向きな人材とはいえません。3.待遇を良くするよう求めてくる中途採用者が、待遇をより良くするように求めてくるケースもあります。例えば、「自分は大卒の新卒社員入社よりも仕事ができる」と自負している、経験豊富な高卒の中途採用者がいるとしましょう。大卒者は高卒者よりも、基本給や昇給額が高く設定されているケースがほとんどです。そのため、中途採用者が不満を持ち、優遇を求めてくることもあります。多少の不満は誰でもあるものですが、入社前に合意したことに不平不満を漏らす人材は、期待外れです。4.社員同士の人間関係が上手くいかない中途採用者の年齢によっては、職場での人間関係がうまくいかないこともあります。例えば、年上の部下と年下の上司という関係です。中途採用者が、年齢についての上下関係に固執するタイプの人間の場合、問題が起こりやすくなります。年下の上司の性格によっては、どう接するべきか悩みストレスを抱えてしまう恐れもあるでしょう。また年下の先輩社員にも同じことがいえるので、中途採用者の振る舞い方によっては組織に影響を及ぼす可能性があります。5.スキルの習熟が遅く、仕事ができないスキルの習熟が遅いことや、そもそも仕事ができないという中途採用者もいます。仕事を覚えられないのか覚えようとしないのか、仕事ができない社員も少なくありません。中途採用者は即戦力を期待しての採用なので、スキルの習熟が遅かったり、仕事を覚えられなかったりするのは期待外れです。転職を繰り返しているようなら、仕事ができないため居づらくなって退職している可能性もあります。中途採用で失敗してしまう企業の3つの特徴中途採用者の採用ミスについて説明しましたが、なぜ企業は採用ミスをしてしまうのでしょうか。ここでは、中途採用で採用ミスを起こしてしまう企業の3つの特徴を紹介します。採用準備が不十分採用前にお互いの希望やビジョンを確認できていない研修を一切行わない採用ミスの原因を把握しておけばミスマッチを防げる可能性もあるので、参考にしてください。1.採用準備が不十分採用準備が不十分だと、採用ミスが起きてしまう可能性があります。以下のような原因が考えられるので、洗い出してみましょう。自社が必要としている人物像が明確にできていない人事担当者と配属部署の間で価値観の統一がされていないどのような人材が必要なのかが曖昧であることが原因です。例えば人事担当者と配属先の採用者に対する価値観が異なれば、採用ミスにつながります。価値観を共有することで、採用ミスを減らすことが可能です。2.採用前にお互いの希望やビジョンを確認できていない採用ミスが起こりがちな企業では、「採用前に候補者と企業とが、互いの希望やビジョンを確認できていない」ということがたびたび起きています。以下のような原因が考えられるので、確認しましょう。企業が求める人材について、候補者に正しく伝わっていない候補者の希望を聞いたり、会話をする採用ができていない企業は、候補者にどのようなことを求めるのかを具体的に伝えることが重要です。その方法として、求人情報を充実させることが重要です。求める人材を具体的に伝えないと、求めていない人材からも多くの応募がくることになるでしょう。一人ひとりから希望を聞くなど、候補者に寄り添ったコミュニケーションに時間をかけられなくなります。そのため職歴や経歴だけの判断は採用ミスにつながってしまうのです。3.研修を一切行わない中途採用者は一般的に社会経験がある人材なので、ビジネスマナー教育や社内研修などを行わないこともあります。それにより、企業の文化や風土を理解できず、馴染めなくなることも少なくありません。前職で教育や研修を数多く受けていることも、中途採用のメリットとされています。ただ、採用ミスを防ぐには、研修を受けさせて企業の文化や風土を理解してもらうことも重要です。入社後のフォローが不足していると、不平不満を抱えてしまうことがあるので注意しましょう。【お役立ち資料】中途入社者の早期活躍を促進し定着率を向上させるオンボーディング実践例採用ミスをしないための5つの対策中途採用で採用ミスをしないための、具体的な5つの対策は以下の通りです。面接時から積極的にコミュニケーションをとるプレッシャーを与えすぎない会社のルールを見直してみる仕事はできることから割り振る中途採用ばかりに頼らないここでは、それぞれについて簡単に説明します。1.面接時から積極的にコミュニケーションをとる採用ミスを防ぐには、面接でしっかりとコミュニケーションをとることが重要です。面接では、お互いの希望やビジョンを明確にすることを意識しましょう。【具体的な対策】企業のメリットだけでなくデメリットも伝える面接官のスキルアップ入社後に「こんなはずでは」というギャップがあると、モチベーションの低下や早期離職につながります。デメリットもしっかりと伝えた上で、候補者の意見にも耳を傾けましょう。そのためには、面接官の質問方法や話し方などのスキルアップも欠かせません。2.プレッシャーを与えすぎない中途採用は社会経験があり、前職での知識やノウハウを取り入れることが期待できます。そのため、自然にプレッシャーを与えてしまっていることもあるのです。中途採用だからといって業務を任せすぎてしまうと、前職との違いに気づけないまま気持ちが焦り、職場で孤立することもあります。【具体的な対策】研修や職場教育などで自社の環境や業務を理解させた上で業務を任せる前職の成功体験にとらわれている可能性もあるので、自社についてきちんと理解してもらう3.会社のルールを見直してみる入社したあとに「こんなの聞いてない」となると、中途採用者のモチベーションは低下してしまいます。そのため、場合によっては会社のルールを見直すことも検討しましょう。【具体的な対策】フレックスなどを導入し働きやすい環境にするみなし残業などは廃止するただ、他の社員にも影響することなので、ルール見直しの検討は慎重に行いましょう。【お役立ち資料】社員が辞めない職場はどう作る?エンゲージメント向上の実践ガイド4.仕事はできることから割り振る仕事はできることから割り振り、職場や業務の進め方に慣れてから徐々に任せるようにしましょう。中途採用者は前職の経験があるといっても、自社の業務が100%同じであることはありません。すぐに業務を丸投げしてしまうと、進め方の違いに困惑しストレスを抱えてしまう可能性もあります。うまく進められない場合、ほかの社員から好奇の目で見られてしまうことがあるので注意しましょう。5.中途採用ばかりに頼らない採用ミスを防ぎたいなら、中途採用ばかりに頼らず自社にマッチした人材を育てましょう。中途採用者は、社会経験がありさまざまなメリットがある人材です。ただ、その経験が邪魔をして自社とミスマッチが生じるケースもあります。新卒社員を一から自社にマッチするように育てることも、併せて検討しましょう。【お役立ち資料】リファラル採用から学ぶ、ミスマッチを減らす方法まとめ中途の採用ミスは、企業にとっても元から働く社員にとっても悪い影響を与えます。そのため、中途採用を検討するなら、自社に合った人材か見極めて採用しなければなりません。back check(バックチェック)なら、リファレンスチェックによって第三者から候補者の客観的評価を知ることができます。採用ミスを防ぐためにも重要であるリファレンスチェックについては、back checkへお問い合わせください。