目次デザイナー採用は企業の課題|デザイナーの市場動向経済産業省の「平成30年特定サービス産業実態調査」によれば、デザイン業に関わる従業者数は約30,500人となっています。デザイナーの調査対象はデザイン事業者に限定されており、広告代理店や出版社で働くデザイナーも含めればさらに人数は増えるでしょう。ですが、他業種の従業者数と比べても少ないことには変わりありません。さらに、大手広告代理店である株式会社電通の調査「2022年 日本の広告費」によれば、インターネット広告費は3兆912億円にものぼります。インターネット広告(Web広告)を制作するためにはデザイナーが必要であり、Web広告費が上がっていることから、デザイナーの需要も上がっていると言えます。現代はデザイナーの数自体が少ない上に、市場においてデザイナーの需要が高まっている状態です。そのため、デザイナーの採用が企業の課題となっています。参考:平成30年 特定サービス産業実態調査|経済産業省参考:2022年 日本の広告費|株式会社電通デザイナー採用が難しい3つの理由デザイナー採用が難しい理由は、大きく分けて次の3つが考えられます。デザイナーの数が少ないフリーランスが増加している競争が激しいWeb広告デザイナーの需要が高まる一方で、デザイナーとして企業に勤めている人数が少ないという現状があります。働き方の多様化により、企業に所属せずにフリーランスとして働くデザイナーが増えてきているのも採用が難しい理由の一つです。また、近年はWebデザインやUI/UXデザインの重要性が高まりつつあり、ただでさえ人口の少ないデザイナーの求人倍率は非常に高い状態と言えるでしょう。優秀なデザイナーを採用する5つの方法優秀なデザイナーを採用する方法には、次の5つがあります。求人媒体を使うダイレクトスカウトをする採用エージェントサービスを利用するリファラル採用を行う新卒採用でデザイナーを育成する採用方法によってメリット・デメリットが異なります。たとえば、コストを抑えるならダイレクトスカウト、より優秀な人材を獲得するなら採用エージェントサービスの利用が適しています。自社の予算やデザイナーの必要性などに応じて採用媒体を選びましょう。ここからは、それぞれの詳細について解説していきます。①求人媒体を使うデザイナーを採用する1つ目の手段が求人媒体です。求人媒体には、主に次のものがあります。転職サイト求人誌ハローワークデザイナーを採用するなら転職サイトが一般的でしょう。求人誌やハローワークは無料で利用できるものの、地域性が強く優秀な人材採用が難しい求人媒体です。転職サイトであれば、全国規模で募集ができ、幅広く候補者を集めることができます。求人媒体を利用するメリットは、登録しているユーザーの数が多く、低コストで採用を行えることです。中にはデザイナーに特化した転職サイトもあり、母数を増やすなど効率的に人材を集めることができます。ただし、求人を出しているだけでは応募が集まりにくい上、年収や条件面で他社と比較されやすいため、差別化をしないと採用は難しいかもしれません。②ダイレクトスカウトをするデザイナーを採用する2つ目の手段が、ダイレクトスカウトです。ダイレクトスカウト(ダイレクトリクルーティング)とは、企業側が候補者に対して直接アプローチをかける採用方法を指します。サイトやツールに登録している候補者へ、企業がスカウトメールを送信して交渉を行うのです。ダイレクトスカウトではミスマッチが起こりにくく、採用にかかる費用を抑えられます。ただし、採用担当者が候補者を探す手間がかかるほか、スカウト文面に魅力を持たせる工夫が必要など、担当者の負担が大きい点に注意が必要です。③採用エージェントサービスを利用するデザイナーを採用する3つ目の手段が、採用エージェントサービスです。採用エージェントサービス(転職エージェント)では、人材紹介サービスのひとつで、自社の要件に合った人材を代行業者が紹介してくれます。ミスマッチが起こりにくく、優秀な人材を確保しやすいといった点がメリットです。デザイナーを採用したことがなくノウハウのない企業でも、自社に合ったデザイナーを紹介してもらえます。採用エージェントは成果報酬型のため、採用に至らなければ費用はかかりませんが、採用コストが高額なことに注意が必要です。④リファラル採用を行うデザイナーを採用する4つ目の手段が、リファラル採用です。企業の内部情報に詳しい社員の知り合いを紹介してもらう採用方法で、事前にスキルや経歴などを詳しくチェックできるといったメリットがあります。ただし、社員の知り合いが居なければリファラル採用を行うことはできません。優秀なデザイナーの採用に至るまでに時間がかかるため、手段の一つとして考えておきましょう。【お役立ち資料】リファラル採用から学ぶ、ミスマッチを減らす方法⑤新卒採用でデザイナーを育成するデザイナーを確保する5つ目の手段が、新卒からデザイナーを育成する方法です。中途採用は即戦力になる一方、帰属意識が低いという懸念があります。新卒の育成は、将来的に社内のコア人材として活躍してもらえやすい点がメリットです。そのほか、人材採用や給与などのコストが中途採用と比べて少なくなります。ただし、即戦力にはなり得ず、デザイナーは専門職のためスキル習得に時間がかかる点がデメリットです。新卒採用は合同説明会に参加するほか、インターンシップやミートアップを実施する方法があります。以下の記事では、中途・新卒採用向けの採用方法を18種類ご紹介しています。採用手法や採用媒体について気になる方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。関連記事:【2024年最新版】採用方法・種類18選!中途・新卒採用のトレンドも紹介優秀なデザイナーを採用するためのポイント優秀なデザイナーを採用するためには、次の3つのポイントがあります。デザイナーの実績を確認するデザイナーの人間性や性格までチェックする採用試験時の対応力を見るデザイン実績として、実際の成果物を確認しましょう。自社が理想とするスキルを持っているかどうか、またデザインのクオリティが基準を満たしているかを知ることができます。次に、デザイナーの人間性や性格までチェックし、試験時の対応力までみることがポイントです。自社とのミスマッチを防止し、より優秀な人材を確保するならリファレンスチェックをお試しください。リファレンスチェックは第三者から候補者の人柄などを聞いて、書類・面接だけでは得られない情報をもとに選考する方法です。人間性や対応力は面接時の質問でも把握できますが、リファレンスチェックを行うことで、より本質的な候補者の内面を知ることができます。関連記事:【企業向け】リファレンスチェックとは?リファレンスチェックのやり方と内容を解説まとめデザイナーの需要が高まっている現代では、優秀なデザイナーを採用するのがますます難しくなっています。デザイナー採用の手法はさまざまなので、自社に合った採用手法を複数使い分けて、効率良くデザイナーを募集しましょう。優秀なデザイナーを採用するためには、実績や試験時の対応力はもちろん、人間性や性格も多面的にチェックすると良いでしょう。リファレンスチェックを導入すれば、面接や書類だけでは分からない、候補者の人柄や働きぶりまで知ることができます。back check(バックチェック)では、Web上で候補者の情報を登録するだけで、簡単・低価格でリファレンスチェックを実施できます。ぜひこの機会に、back checkの導入をご検討ください。